経営者が孤独を感じる理由とは?解消法やリスクについて解説!
最終更新日:2024-05-23経営者と聞くと「成功した人」「ポジティブで前向き」といった、プラスのイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし実際には、華々しい見え方とは一転、孤独を感じて悩んでいる経営者が数多く存在しています。
なぜ、多くの経営者が孤独を感じているのでしょうか。その理由には、意外な共通点があります。
本記事では、経営者が孤独を感じてしまう理由や孤独感に苛まれたときのリスク・解消法について詳しく解説していきます。
目次
経営者が孤独を感じる4つの理由とは?
経営者の多くが抱えている悩みの中に「孤独感」があります。
その理由は、大きく分けて4つです。
- 相談相手が少ない(いない)
- 従業員との立場の違い
- 友人たちと距離ができてしまう
- 最終判断は自分で行わなければならない
順番に確認していきましょう。
相談相手が少ない
経営者が孤独を感じる理由の1つ目は、相談相手が少ない点です。もしくは、本音で悩みを打ち明けられる相手が全くいないというケースも珍しくありません。
経営者は、会社の機密情報を把握しているため、気軽に悩みを話せる相手が居ないのです。
長年一緒に勤めている従業員であっても、弱みを見せることができなかったり、心配をかけるわけにはいかないという気持ちが働きます。
それだけでなく、身内や家族などの近しい間柄の人にさえ、仕事の悩みを話せないのです。守秘義務の面を考慮すると、自分1人で問題を解決するしかないという結論に至り、孤独を感じやすくなってしまうでしょう。
従業員との立場の違い
経営者は、従業員から見ると「社長」に当たります。「社長としての立場をまっとうしなければならない」という意識で接してしまうため、プレッシャーを感じてしまうのです。
また、従業員にとっては「社長」であり「雇い主」となるため、対等な立場で話すことができないのは当然でしょう。
経営者として、会社優先・従業員優先の選択をしたとしても、それを受け入れてもらえないことも多いはずです。理解してもらえないことで、さらに距離ができてしまい、孤独感が強くなってしまいます。
友人たちと距離ができてしまう
経営者が孤独を感じる理由の3つ目は、親しい友人と距離ができてしまう点です。学生時代や古くからの親友に経営者が居れば話は別ですが、友人の多くは「従業員」の立場で働いています。
そのため、根本的な考え方が異なり、気持ちを理解し合えなくなってしまうのです。友人たちは、会社や上司への不満を口にすることもあるでしょう。その際に、自分の気持ちや思考とのズレを感じ、徐々に距離ができてしまうのです。
最終判断は自分で行わなければならない
経営者が孤独を感じる理由の4つ目は、最終的な判断は自分1人で行わなければならない点です。どれほど大きな問題で悩んでいても、最後は自分の意思で決定しなくてはいけません。
もしも誰かに相談した場合でも、第三者の意見は参考程度にしかならず、答えを出すのは結局自分自身です。
決断した結果によっては、売り上げが下がってしまったり、最悪の場合は会社存続の危機に陥ることも。自分だけでなく、家族や従業員の生活にも大きな影響を及ぼします。
経営者にとって最終判断を迫られる機会は多いはずです。常に1人でストレスや重圧を抱えることとなるため、孤独を感じやすくなるでしょう。
経営者が孤独感に苛まれたときのリスク
多くの経営者が「孤独」を感じていることがわかりましたが、孤独感に苛まれてしまったら、どのようなリスクが起こりうるのでしょう。
- 生活リズムが乱れる
- 正しい判断ができなくなる
- ワンマン経営になりやすい
会社の経営状態はもちろん、最悪の場合には会社存続に影響を及ぼす可能性もあります。
生活リズムが乱れる
経営者が孤独を感じた時に起こり得るリスクとして、生活リズムの乱れがあります。不安が募り、精神的に安定しない日々が続くと、やる気を失い睡眠障害なども現れるでしょう。
適度に身体を動かそうという気持ちがなくなるだけでなく、暴飲暴食に走ってしまうことも。生活リズムの乱れから体調を崩し、会社経営を続けていけなくなるケースも考えられるので注意が必要です。
正しい判断ができなくなる
誰にも相談できず、1人で悩みを抱えている場合には、正しい判断ができなくなることもあります。意欲の低下に伴って、記憶力も同時に低下してしまい、判断ミスが増えてしまうのです。
正しい判断ができなくなるほど1人で抱え込んでしまい、孤独感が増す場合は、うつ病のサインかもしれません。うつ病によって、正確な指示が出せなくなり、会社経営が傾く可能性もあります。
孤独を感じることで、精神的なストレス・不安感が増し、思考が停止した状態になってしまうでしょう。
周りが見えなくなりワンマン経営に陥りやすい
相談相手も見つからず、誰かに頼るという機会がなくなると、人間不信に陥ることもあります。「自分の味方はいない」「頼れるのは自分だけ」という意識が働き、周りが見えず、ワンマン経営となってしまうのです。
ワンマン経営は、従業員の不満が募る傾向があります。社員の意見に耳を傾ける機会もなくなり、コミュニケーションを取る努力さえできなくなるでしょう。
ワンマン経営が深刻化すると、従業員のやる気も失われ、退職希望者が増加することになります。最終的には人手不足となり、経営を続けていくことが困難になる可能性もあるのです。
経営者の孤独を解消する方法
経営者が孤独を感じている場合、できるだけ早く解消する必要があります。解消方法は大きく分けて下記の3つです。
- 「経営者仲間」を作る
- 自由な時間を確保し趣味に打ち込む
- 専門家やメンターに相談してみる
ひとつずつ確認していきましょう。
「経営者仲間」を作る
経営者仲間を作ることは、孤独感の解消に最適な方法のひとつ。
なぜなら、経営者同士であれば同じような悩みを持っていることが多く「悩んでいるのは自分1人ではない」という事実に気づくことができるからです。それだけでなく、自分の悩みに共感してもらえることで、気持ちが軽くなるでしょう。
また、経営者の仲間を作ることによって、新たなビジネスチャンスを掴む可能性もあります。
経営者の仲間を作る方法は、次の通りです。
- SNSを活用する
- 経営者が集うセミナーやイベントに足を運ぶ
- 経営者のコミュニティに参加する
孤独感を解消するためには、自ら動いてみることがポイント。経営者の仲間を作ることは、悩みや不安を軽減できるだけではなく、視野を広くすることにもつながるでしょう。
自由な時間を確保し趣味に打ち込む
孤独を感じている経営者の多くは、24時間「仕事モード」になっていることがあります。プライベートの時間も、常に仕事のことが頭から離れず、切り替えができない状態です。
しかし、孤独感を解消するためには「趣味の時間」「息抜きの時間」を作ることも大切。仕事を忘れるくらいに趣味に打ち込むと、孤独感は軽減され、ストレス解消にも効果的。身体を動かす趣味であれば、健康面にもおすすめです。
ON/OFFを意識することで、効率も良くなり、ポジティブ思考になるでしょう。
専門家やメンターに相談してみる
「自分の悩みを真剣に聞いてもらいたい」「信頼できる人に相談したい」という場合には、専門家やメンターなどに依頼するのも効果的です。
メンターとは「助言者」であり、精神的なサポートをしてくれたり、的確なアドバイスをくれる人のこと。
現在は、経営者に向けたメンターサービスも充実しています。身近な人には相談できない悩み事であっても、メンターや専門家であれば「第三者」として気軽に相談できるのでおすすめです。
まとめ|経営者の孤独感は解消できる!
本記事では、経営者が孤独を感じる4つの理由やリスク・解消法について詳しく解説してきました。
華々しく見える経営者ですが、その多くが「孤独感」に苛まれていることがわかりましたね。会社の資金繰りや今後の事業展開について、従業員との関係など、さまざまな問題でストレスを抱えています。
経営者の仲間を作ることや専門家に相談することで、少しずつ解消されるはずです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。